フローリングの焦げ跡って直せるの?

「タバコやアイロンによるフローリングの焦げ跡は消せる?対処法まとめ」

日本でも洋風の住宅がすっかり主流になり、お住まいの床も、ほとんどのご家庭がフローリングでしょう。フローリングは掃除もしやすく、ダニやハウスダストも起きにくいことから、人気の高い床材となっています。

もしも、そんな大切な自宅のフローリングがタバコやアイロンで焦げてしまったらどうしますか?

この記事では、フローリングに付いてしまった焦げ跡の修復やリペア工事についてご説明していきます。自分で出来る対処法から、業者依頼によるリペア工事まで詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

■フローリングが焦げてしまったときの対処法

うっかりタバコの火種を落としてしまい、フローリングが焦げてしまったという経験はありませんか?落としてしまった時にすぐに気が付いてサッと取り除くことが出来れば、表面に黒く点が残る程度で済みます。しかし、落とした火種に気が付かず一定時間過ぎてしまうと、その火種によりフローリングの奥の方まで焦げが広がってしまう可能性があります。

アイロンでの焦げ跡も同様で、すぐに対処出来れば焦げの進行具合は軽度で済みます。焦げの具合によって自分でリペア出来る場合とそうでない場合がありますので、詳しく見ていきましょう。

-表面だけ黒くなっている場合の応急措置

ホームセンターなどに床修復用のリペアキットが販売されています。小さな焦げ跡であれば、それらを活用し焦げ跡を目立たない様に自分で修復することが出来るのです。

それではリペア方法をご説明します。

1. まずはカッターやサンドペーパーなどで焦げ跡部分を削り取ります。
この時、他のキレイな部分まで傷つけないように少しずつ丁寧に行ってください。
2. 削り取った部分に、リペアキットにあるパテなどを塗り、傷を埋めます。
多めに塗ってしまい盛り上がった場合には、その部分を少しずつ削ります。
丁寧に平らになるように仕上げましょう。
3. 床が平らになったら、リペアキットにある塗料を使いフローリングと同じ色になるように塗っていきます。
薄い色から塗っていき、徐々に濃い色や木目などを書き足していくと自然な仕上がりになります。
4. 一旦離れてその修復箇所を見てみましょう。近くで作業していると、
その部分だけに集中してしまい遠目で見た時の違和感に気付かない可能性があります。

-奥まで焦げている場合は対処が難しい

床の奥まで焦げが進行してしまっている場合、削り取る部分が広範囲になることが考えられます。業者でのリペア作業でも、まずは焦げている部分を切り取る作業から始めますので、奥まで焦げてしまった部分を削るのは素人には難しい作業となります。

その後、パテや樹脂などを流し込み表面を平らにします。スクレーパーを使って周りとの違和感がないように慎重に進めていく作業です。

乾いたら着色作業を行い、質感とつや感を調整します。この着色作業も業者が行うと、どこが焦げ跡だったのか分からないほどナチュラルに仕上げてくれます。ある意味、芸術性が問われる過程です。

黒い点をほんの少し修復する場合と違って、奥まで焦げている場合は広範囲にわたってリペアしなければなりません。その場合、無理して個人でやってしまうと「床の色が違う部分が出来てしまい余計に目立ってしまった」「削った部分の傷を隠しきれなくなってしまった」など新たなトラブルになってしまう可能性があります。

■焦げ跡が残る場合は業者に依頼するしかない

タバコによる深い焦げ跡や、アイロンによる広範囲の焦げ跡は個人で修復することが難しいため、業者に依頼することをおすすめします。専門のリペア業者による修復は、床を張り替えるよりも低コストで行え、さらに仕上がりも原状回復同様のクオリティを期待出来ます。

-焦げ跡補修の価格相場
焦げ跡補修の価格は、業者によってバラつきがありますが相場は15,000~30,000円です。
業者によっては、時間単位の支払いとなる場合もあります。そういった時は依頼した焦げ跡箇所だけでなく、他にも気になっているフローリングの傷なども時間内であれば補修してくれるので頼んでみると良いでしょう。

-「フロアコーティング」で傷つきにくいフローリングに
「美しいフローリングを保ちたい」という方には「フロアコーティング」がおすすめです。このフロアコーティングは、フローリングの劣化を防ぎ、汚れや傷に強くなることが最大のメリットです。メンテナンスも楽になるため、新築戸建やマンション購入の際にハウスメーカーから勧められることも多いでしょう。

しかし、フロアコーティングは種類やその特性・値段など様々で、施工トラブルも発生しているケースがあります。優良な施工業者を選択することで、フローリングの耐久年数がぐっと上がり、床トラブルの危険性も回避できるでしょう。

■まとめ

フローリングの焦げ跡の対処法について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

小さな焦げ跡ならば市販されているリペアキットでの自己修復が出来ますが、大きな焦げ跡となるとやはり業者に頼んだ方が仕上がりのクオリティが高く、値段も相応です。

賃貸住宅の場合は、無理に自己修復すると逆に過失だとされてしまい、退去時に多額の退去費を請求されてしまうことがありますので、専門のリペア業者に依頼しましょう。新築であれば、初めにフロアコーディング加工しておくことで傷や汚れに強くなりメンテナンスも楽になります。

焦げ跡や傷は見た目にも良くありません。大切な住まいを美しく維持するための選択肢として、ぜひ検討してみてください。