お知らせ
ペットと過ごすフロアーの掃除・コーティングの重要性の紹介
「ペットがおしっこしたフローリングの掃除方法は?ペットのためのフロアコーティングとは?」 ペットがフローリングにおしっこをしてしまったとき、綺麗に掃除したつもりでもフローリングに臭いが残ってしまう場合もあります。毎日をペットと快適に過ごすために、この記事では掃除の仕方や業者に依頼すべき状態、業者に依頼したときの仕上がりについて解説します。 ■ペットがおしっこしたフローリングの掃除方法 フローリングについたおしっこのしつこい汚れや臭いが残ってしまった場合、どのような対処をしていますか?フローリングを元通りにする掃除方法や臭いに効果的な消臭剤について解説します。 -ペットがフローリングにおしっこしたときの掃除方法 フローリングの掃除するにあたって、掃除方法は以下の通りです。 ・用意するもの…雑巾、消臭剤(スプレーや霧吹きタイプが好ましい)、歯ブラシ、綿棒 ・手順 ①雑巾でおしっこを拭き取る ②消臭剤をスプレーする ③フローリングの溝まで消臭剤が行き届くように歯ブラシでこする ④数分置いた後、消臭剤の水分を雑巾で拭き取る、溝の部分は綿棒で拭き取る 消臭剤によっては、フローリングに向かないものもあるので、フローリングに使用して良いものかどうかを使用前に確認してください。 -おしっこの臭いが染みついたフローリングに効果的な消臭剤 消臭剤には、ペット用やフローリング用など様々な種類があります。また、市販のものだけでなく家にあるもので簡単に消臭剤をつくることもできます。 手づくりの消臭剤でフローリングに効果的なものは、重層を水に溶かした重層水とセスキ炭酸ソーダ水です。また、セスキ炭酸ソーダとは重層と炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)が混ぜ合わされたもので、重層よりも高い効果が期待できます。どちらも霧吹きできるような容器に入れ替えてから使用すると細かいところまで成分がとどくため、より効果が実感できます。 ■掃除だけではとれない臭い汚れ ペットがおしっこして時間が経過してから掃除をした場合は、上記の手順でしっかり掃除しても臭いが復活してしまう頑固な臭い汚れもあります。さらにひどい臭い汚れは、1日に数回掃除をしてもなかなかとれないことがあります。 -業者に依頼すべきフローリングの状態 あまりにもフローリングの汚れや臭いが酷く、以下の条件に当てはまった場合には業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。 ・おしっこがシミになってしまっている ・汚れが目立つ ・何度掃除しても臭いが残っている ■ペットのためのフロアコーティング 業者に依頼した場合、フローリングをコーティングする「フロアコーティング」という施工が行われます。フロアコーティングをすることによって、汚れや臭いが綺麗になるだけでなく様々なメリットがあります。業者に依頼した場合のメリットとリペア費用について解説します。 -業者に依頼することのメリット 業者にフロアコーティングを依頼すると、またペットがおしっこをしてもフローリングに染み込むことを防ぎ、掃除が簡単に済ませることができます。さらにコーティング剤によっては、臭いも残さない機能を持つものやペットが滑ってケガをすることを防ぐものもあり、楽に美しく補修できます。 -業者に依頼した場合のリペア費用 フロアコーティングで一番主力なタイプとされているのは紫外線をあてることでフローリングを硬化させる「UVコーティング」という施工法です。UVコーティングの相場は業者によっても異なりますが、1㎡あたり5,000円前後が相場です。 ■まとめ フローリングについたペットのおしっこは手づくりの消臭剤でも綺麗に掃除することができます。また、掃除をしても汚れと臭いが酷い場合は業者に依頼することも検討してみましょう。フロアコーティングによって、おしっこの染み込みを防ぎ、拭き取るだけで汚れや臭いがなくなります。ぜひこの記事を参考に、フローリングの掃除方法やフロアコーティングを活用してみてはいかがでしょうか。
フローリングの耐用年数・長持ちさせるポイントは?
「フローリングの耐用年数は10~20年!メンテナンスや張替の目安を解説」 キズやヘコミ、変色などによるフローリングの劣化にお困りではありませんか?フローリングには耐用年数があるため、丁寧に使っていたとしても、定期的にメンテナンスや張替えを行う必要があります。 この記事では、フローリングの耐用年数と長持ちさせるためのメンテナンス方法、寿命を迎えてしまった場合の張替えについて解説します。 ■フローリングの一般的な耐用年数(寿命)は10~20年 「耐用年数」というのは、減価償却資産がどのくらいの年数、利用に耐えうるのかという意味です。この意味での耐用年数の場合、国土交通省のガイドラインでは、「フローリングの耐用年数は建物に準じる」と定められています。そのため、木造であれば22年、鉄骨造であれば34年、鉄筋コンクリートであれば47年と、建物の構造によって変動します。 また、「フローリングの寿命」という意味での耐用年数であれば、だいたい10~20年程度になります。もちろん、これはあくまで目安ですので、フローリングに用いられている素材や利用環境によって、もっと早く傷んでしまうこともあれば、もっと長く使えることもあります。 ■フローリングの寿命を縮める原因はキズ、日焼け、水分 続いて、フローリングの寿命を短くしてしまう要因を1つずつ見ていきましょう。 ① キズ 家具を引きずったり、重い物を落としたりするとキズに繋がります。また、突発的な衝撃以外にも、よく歩く廊下や部屋などのフローリングにも擦れることによって傷がつきやすい傾向があります。傷ついた箇所がとっかかりとなってさらに深く傷つけてしまったり、傷口から水分が入り込んでしまったりすると、フローリングの劣化はさらに進行してまいます。 ②日焼け 南向きの部屋や日当たりのいい部屋のフローリングは特に昔の色と全く違うなど、フローリングは紫外線の影響も受けます。最近では、紫外線をカットする窓ガラスもありますが、実際カットできる紫外線は50%程度です。紫外線によってフローリングが日焼けすることで、黄変や白化、ひび割れにも繋がります。 ③水分 フローリングは木材であるために、水分からも影響を受けます。トイレやキッチン、洗面所での水はねや、雑巾がけ、ペットの尿などでフローリングに水分が侵入し、剥離や腐食、変色などを引き起こします。 ■フローリングを長持ちさせるためのお手入れ方法 フローリングを長持ちさせるためには、日々のお手入れが重要です。 ①掃除は乾拭き、水をこぼしたらすぐに拭く 前述したように、水分はフローリングの寿命縮めます。フローリングが剥がれてしまわないために掃除の際は水拭きを避けましょう。水をこぼしてしまった場合は、フローリングに水分を侵入させないためにすぐに拭き取るようにしましょう。 ②薬品の付いたモップや化学雑巾は避ける アルコール等の薬品の付いた掃除用具(モップや雑巾、ウェットシート)の使用は避けましょう。床のべたつきや黒い垢を発生させ、今後ワックスがかけづらくなる等の問題が起こりやすいです。 ③フローリングの種類に適したワックスを選ぶ フローリングを良い状態で保つために、ワックスを使用することも一つの方法です。そのためにはフローリングの種類を理解したうえで、それに合ったワックスを選ぶことが大切です。 (ア)フローリングの種類 フローリングの種類は、大きく無垢フローリングと複合フローリングの2つに分けられます。 無垢フローリングは自然の木を素材とし、調湿作用があり肌触りや香りが良いです。柔らかいため傷がつきやすいですが、同時に傷がついた際に補修ができます。しかし、水分の影響を受けやすいため、収縮や反りが発生しやすいです。 複合フローリングは合板や集成材などの表面に薄い天然木や特殊シートが貼られたもので、収縮や反りがなく木材が安定しています。しかし無垢フローリングと違って質感が硬く、傷がついてしまった際の補修ができません。 (イ)ワックスの種類 フローリング用のワックスには大きく分けて3種類あります。フローリングワックスと呼ばれるロウを主成分とした水性のワックスと、ハードコーティングと呼ばれる油を主成分とした油性のワックス、様々な合成樹脂が主成分の樹脂ワックスです。 水性ワックスは有機溶剤が入っていないため安全に使用でき、耐久性は5年程度です。油性ワックスには有機溶剤が入っているものと入っていないものがあり、耐久性は10年程度から、長いものでは30年程度とされています。 樹脂ワックスは成分となる合成樹脂によってワックスの性質や仕上がりが異なります。そのため、様々な種類の樹脂ワックスがあります。一般的に流通しているワックスも樹脂ワックスで、油性ワックスと同じく耐久性は高いですが、どちらも無垢フローリングに使用することはできません。 ④暖房器具で長時間温めない 電気カーペットやヒーター、ストーブ等の暖房機器の使用により、表面にひび割れが生じたりフローリングのつなぎ目に隙間ができたりします。その対策として、フローリングの表面に断熱シートを敷く必要があります。またヒーターやストーブの場合は、温風が直接当たる部分を中心に小さなマットを敷くなどのフローリングへのダメージ対策が必要です。 ⑤重いものは置いたままにせず、重さを分散させるよう工夫 キャスター付きの棚やオーディオ機器などを設置した際に一点に重さが集中してしまう場合、フローリングに傷やヘコミなどを作ってしまいます。その対策として重さを分散させるためにキャスター受けやインシュレーターの使用することをおすすめします。または、小幅の板を挟むだけでも一点への重さ集中を防ぐことができます。 ■張替えのタイミング!チェックポイント7つ 以下が張替えの目安となる劣化状況です。1つでも当てはまった場合は、フローリングの張替え時期です。 ①フローリングの上を歩いたときに床が沈んだような感じがする ②フローリングが反っていてつまずく可能性がある ③床鳴りがひどい(ミシミシと音がする) ④日光の当たる場所の色褪せがひどい ⑤フローリングの表面の剥離が目立つ ⑥大きな傷や汚れ、変色が目立つ ⑦複合フローリングの場合、表面が剥げて中の基材が露出している ■張替えではなく再生という選択肢も 張替えはフローリングが完全に新品になるというメリットはあるものの、費用がどうしてもかさんでしまうというネックがあります。そんな場合には、「フローリング再生」という選択肢を検討してみてください。これは劣化の状態に合わせて職人が適切なリペアを施す工法で、コストは張替えの半分程度で、フローリングを新品の80%程度まで再生させることができます。 ■まとめ フローリングは10~20年程度が耐用年数の目安になります。フローリングを劣化させてしまう原因を取り除き、丁寧に使えば耐用年数を伸ばすことができますが、いつかは寿命を迎えてしまうでしょう。 その様な場合には、フローリングの張替えを検討してみてください。コスト重視の方には、フローリング再生もおすすめです。
フローリングの焦げ跡って直せるの?
「タバコやアイロンによるフローリングの焦げ跡は消せる?対処法まとめ」 日本でも洋風の住宅がすっかり主流になり、お住まいの床も、ほとんどのご家庭がフローリングでしょう。フローリングは掃除もしやすく、ダニやハウスダストも起きにくいことから、人気の高い床材となっています。 もしも、そんな大切な自宅のフローリングがタバコやアイロンで焦げてしまったらどうしますか? この記事では、フローリングに付いてしまった焦げ跡の修復やリペア工事についてご説明していきます。自分で出来る対処法から、業者依頼によるリペア工事まで詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。 ■フローリングが焦げてしまったときの対処法 うっかりタバコの火種を落としてしまい、フローリングが焦げてしまったという経験はありませんか?落としてしまった時にすぐに気が付いてサッと取り除くことが出来れば、表面に黒く点が残る程度で済みます。しかし、落とした火種に気が付かず一定時間過ぎてしまうと、その火種によりフローリングの奥の方まで焦げが広がってしまう可能性があります。 アイロンでの焦げ跡も同様で、すぐに対処出来れば焦げの進行具合は軽度で済みます。焦げの具合によって自分でリペア出来る場合とそうでない場合がありますので、詳しく見ていきましょう。 -表面だけ黒くなっている場合の応急措置 ホームセンターなどに床修復用のリペアキットが販売されています。小さな焦げ跡であれば、それらを活用し焦げ跡を目立たない様に自分で修復することが出来るのです。 それではリペア方法をご説明します。 1. まずはカッターやサンドペーパーなどで焦げ跡部分を削り取ります。 この時、他のキレイな部分まで傷つけないように少しずつ丁寧に行ってください。 2. 削り取った部分に、リペアキットにあるパテなどを塗り、傷を埋めます。 多めに塗ってしまい盛り上がった場合には、その部分を少しずつ削ります。 丁寧に平らになるように仕上げましょう。 3. 床が平らになったら、リペアキットにある塗料を使いフローリングと同じ色になるように塗っていきます。 薄い色から塗っていき、徐々に濃い色や木目などを書き足していくと自然な仕上がりになります。 4. 一旦離れてその修復箇所を見てみましょう。近くで作業していると、 その部分だけに集中してしまい遠目で見た時の違和感に気付かない可能性があります。 -奥まで焦げている場合は対処が難しい 床の奥まで焦げが進行してしまっている場合、削り取る部分が広範囲になることが考えられます。業者でのリペア作業でも、まずは焦げている部分を切り取る作業から始めますので、奥まで焦げてしまった部分を削るのは素人には難しい作業となります。 その後、パテや樹脂などを流し込み表面を平らにします。スクレーパーを使って周りとの違和感がないように慎重に進めていく作業です。 乾いたら着色作業を行い、質感とつや感を調整します。この着色作業も業者が行うと、どこが焦げ跡だったのか分からないほどナチュラルに仕上げてくれます。ある意味、芸術性が問われる過程です。 黒い点をほんの少し修復する場合と違って、奥まで焦げている場合は広範囲にわたってリペアしなければなりません。その場合、無理して個人でやってしまうと「床の色が違う部分が出来てしまい余計に目立ってしまった」「削った部分の傷を隠しきれなくなってしまった」など新たなトラブルになってしまう可能性があります。 ■焦げ跡が残る場合は業者に依頼するしかない タバコによる深い焦げ跡や、アイロンによる広範囲の焦げ跡は個人で修復することが難しいため、業者に依頼することをおすすめします。専門のリペア業者による修復は、床を張り替えるよりも低コストで行え、さらに仕上がりも原状回復同様のクオリティを期待出来ます。 -焦げ跡補修の価格相場 焦げ跡補修の価格は、業者によってバラつきがありますが相場は15,000~30,000円です。 業者によっては、時間単位の支払いとなる場合もあります。そういった時は依頼した焦げ跡箇所だけでなく、他にも気になっているフローリングの傷なども時間内であれば補修してくれるので頼んでみると良いでしょう。 -「フロアコーティング」で傷つきにくいフローリングに 「美しいフローリングを保ちたい」という方には「フロアコーティング」がおすすめです。このフロアコーティングは、フローリングの劣化を防ぎ、汚れや傷に強くなることが最大のメリットです。メンテナンスも楽になるため、新築戸建やマンション購入の際にハウスメーカーから勧められることも多いでしょう。 しかし、フロアコーティングは種類やその特性・値段など様々で、施工トラブルも発生しているケースがあります。優良な施工業者を選択することで、フローリングの耐久年数がぐっと上がり、床トラブルの危険性も回避できるでしょう。 ■まとめ フローリングの焦げ跡の対処法について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。 小さな焦げ跡ならば市販されているリペアキットでの自己修復が出来ますが、大きな焦げ跡となるとやはり業者に頼んだ方が仕上がりのクオリティが高く、値段も相応です。 賃貸住宅の場合は、無理に自己修復すると逆に過失だとされてしまい、退去時に多額の退去費を請求されてしまうことがありますので、専門のリペア業者に依頼しましょう。新築であれば、初めにフロアコーディング加工しておくことで傷や汚れに強くなりメンテナンスも楽になります。 焦げ跡や傷は見た目にも良くありません。大切な住まいを美しく維持するための選択肢として、ぜひ検討してみてください。
フローリングのカビの対処法とは
「フローリングにカビが生えてしまった場合の対処法」 「ふと気付くとフローリングに黒いシミのようなものが出来ていた」という経験はありませんか?それは、フローリングにカビが生えてしまっている可能性があります。 「キレイに除去したいけれど、どうすればいいのか分からない」「自分で対処してみたけれどうまくいかなかった」という方もいるでしょう。 この記事では、フローリングにカビが生えてしまう原因と、その対処法をご紹介します。すぐに対処すれば自分でカビを除去できる場合もありますし、業者に頼まなければならないような根の深いカビもあります。絶対にやってはいけない対処法もありますので、参考にしてみてください。 ■フローリングにカビが生える原因 一般的にフローリングは、ワックスにより汚れやカビが付きにくいように加工してある場合がほとんどです。しかし、条件が揃うとカビが生えてしまう場合があります。カビは湿度が高い場所を好みます。湿度60%程度で一部のカビが繁殖を始め、80%程度まで上昇すると、ほとんどのカビが繁殖してしまいます。さらにカビが好む気温は人間とほぼ同じなので、20~30度の室内ではカビの絶好の繁殖場所となるのです。 また、他にもカビの生えやすい条件がありますので、個別に見ていきましょう。 -布団を敷いたままにしている フローリングの上に直接布団を敷いている場合、その布団の下は就寝中にかいた汗で湿度が上がっています。さらに寝ている人間の体温により布団下の温度が上がるため、カビにとって好都合な条件が揃うことになります。また、布団の下にはホコリなども溜まりやすく、カビの餌となるものが多いのでそれらの条件が重なってカビが生えてしまうことになるのです。 -カーペットを敷いている カビは厄介なことにホコリや髪の毛、皮膚から落ちた角質などなんでも餌にしてしまいます。そこに水分が加わると一気にカビが発生してしまうのです。カーペットは布団ほどではありませんが、カビにとっての好条件がそろっている環境です。カーペットの上に飲み物をこぼしてしまい、それを放置してしまうとそこからカビが繁殖してしまうので注意しましょう。 -ゴミやホコリがたまっている ゴミやホコリが溜まりやすい場所はカビにとっての餌が豊富にあるということになります。お風呂場の前の床や脱衣所など湿気の多い場所はこまめに掃除をしてホコリを溜めないようにしましょう。また、窓の結露もカビの好む湿気の原因になります。部屋の隅のホコリと窓の結露による湿度上昇でカビが発生することもあるので気を付けましょう。 ■フローリングにカビが生えてしまったときの対処法 フローリングのカビは、簡単に除去できる場合もありますが、根が深く素人ではなかなか除去できない場合もあります。 また、間違った知識で対処してしまうと、逆にフローリングを傷めてしまうことにもなりかねません。そうなってしまわない様に、次はフローリングのカビ対処法と注意点を詳しくご説明します。 -無水エタノールでふき取る エタノールにはたんぱく質を固める作用があります。したがって、カビが持つたんぱく質を固めて活動を抑制することが出来るのです。 やり方は、まず雑巾などで表層のカビをふき取ります。その後で80%に希釈した無水エタノールを吹き付けキレイにふき取りましょう。 ただし、無水エタノールはフローリングの材質によって変色してしまう場合があります。テストとしてまずは目立たないところにスプレーしてみて、数日様子を見ましょう。変色する様子が無ければ実践しても大丈夫です。 -逆性石鹸をつかう 逆性石鹸とは、陽イオン界面活性剤のことで、殺菌作用はありますが、洗浄力はありません。陽イオンがカビの細胞表面に吸着し、たんぱく質やセルロースを変質させ破壊することによって除去できるというものです。 やり方は、まず雑巾などで表層のカビをふき取ります。その後、水で薄めた逆性石鹸をスプレーなどで吹きかけ、キレイにふき取ります。この時、スプレーした後少し時間を置くとより効果的です。 隙間のカビはつまようじでかき出す フローリングの目や隙間のカビは雑巾でふき取ることが出来ません。そういう場合は、つまようじでかき出すと良いでしょう。この時あまり力を入れ過ぎないように注意してください。 フローリングのカビ対策には限界がある 市販のものを使ってカビ対策を行うことはもちろん可能です。カビの状態によっては効果が発揮されるものもたくさんあるでしょう。しかし、素人が行うと思ったよりも効果が上がらなかったり、逆にフローリングを傷つけたり変色させたりする場合もあります。 カビの浸食度は素人の目には分かりにくい場合もありますので、気になる方は下手に手を出さずに業者に依頼することをおすすめします。 カビ対策で絶対にやってはいけないこと 自分でカビ対策をするにあたり、やってはいけない注意点が3つあります。どれも自分やフローリングにマイナス効果となるものばかりですのでよく覚えておいてください。 ・掃除機の使用 カビを直接掃除機で吸い取ると、排気からカビの胞子が部屋中にまき散らされてしまいます。カビの胞子を吸い込むと、喘息やアレルギーの原因になるので、絶対にやってはいけません。 ・塩素系漂白剤の使用 浴室のカビ除去用洗剤でよくみる塩素系漂白剤ですが、フローリングには適していません。なぜなら効果が強すぎるためです。浴室のタイルであれば平気なものですが、フローリングに使用するとその強すぎる効果によって脱色してしまう恐れがあります。 ・重曹やメラミンスポンジの使用 掃除をする際に幅広く活躍してくれる重曹ですが、これはフローリングに塗られたワックスを剥がしてしまいます。ワックスが剥がれるとその部分から劣化が進み、部分的に傷みやすくなってしまいます。同じくワックスを剥がしてしまうものとしてメラミンスポンジがあります。こちらも通常の掃除には重宝しますが、フローリングには適していません。 ■難しいフローリングのカビ除去は業者に依頼しよう! カビがフローリングワックスの下まで根を下ろしていたり、床板合板まで浸透していたりすると素人による除去は無理です。状況によっては、カビ除去の専門業者でさえ難しいと言われています。 カビに気付いたらすぐに業者に依頼することをおすすめします。手遅れでなければキレイに除去出来る可能性が十分あります。 ■まとめ フローリングのカビへの対処法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。 一定の湿度と温度があれば、カビは一気に繁殖してしまいます。部屋に空気の流れを作り、清潔を保つことでカビの生えにくい部屋作りを心がけましょう。 それでもカビが生えてしまったら、自分で除去する、もしくは業者に依頼しましょう。自分で除去する場合には、洗剤の特性をチェックしフローリングを傷つけないようにしましょう。賃貸の場合はリスク回避のため、業者に依頼する方が賢明です。
「フローリング補修を自分でやる?業者にする?判断基準は」
「フローリング補修はDIYできる?業者に頼むべきケースと自分でできるケース」 住宅の床材には様々な種類がありますが、現在最も主流なものがフローリングですね。 部屋全体が明るく見えて、掃除が簡単にできるなど様々なメリットがあります。 一方で、普通に生活していてもフローリングにキズを付けずにいるのは難しいことです。 家具を引きずって擦りキズができたり、重い物を床に落として凹ませたりすることもあります。 新品の状態が綺麗な分、フローリングはキズが付くと気になるもの。 そこでこの記事では、フローリングについてしまったキズ補修について見ていきます。 DIYで直せる場合と業者に頼まなければならない場合の2つがあるので、それぞれのケースについて紹介していきます。 フローリングのキズが気になっている人はぜひ目を通してみてください。 ■フローリングをDIYで補修する方法 フローリングのキズはDIYで補修することができます。ただし、浅いキズや凹み、フローリングの剥がれなどに限った話になります。状態が悪くなってしまうとDIYでは手に負えなくなってしまうので、「DIYはごく簡単なキズのみ直せる」と考えておきましょう。 ーフローリングのキズのDIY補修 まず、家具を引きずったりしてできる擦りキズをはじめとした小さなキズの補修方法を紹介していきます。 一番手軽で特に技術も必要がないものが、フローリング用のキズ隠しテープを使うことです。キズの大きさに合わせてテープを切って、キズが付いた部分に貼るだけなので簡単です。フローリングの上から貼るので、部屋のフローリングの色に合わせる必要がありますが、カラーバリエーションも豊富に揃っているので、小さなキズであれば、完璧とはいかないまでも、ある程度目立たなくすることができます。 また、塗料や修復材を塗ってキズを目立たなくする方法もあります。これもテープと同様にキズついた部分に塗るだけでキズが目立たなくなるので、短時間で手軽に作業を済ませたい人にはおすすめです。 上の2つに比べると多少手間はかかりますが、クレヨンのような固形塗料をキズに埋めて補修する方法もあります。これは、キズついた部分をキレイにして固形塗料をキズに押し当てて、熱で溶かして埋めるというものです。色味が数種類用意されているものが多いので、上手く調合して部屋のフローリングの色に合わせることもできます。 ーフローリングの凹みのDIY補修 次にフローリングの凹みですが、なんとアイロンで補修できるのです。濡らした布をフローリングの凹み部分に置いて、布の上からアイロンを押し当てて蒸すだけです。フローリングは木材でできているので、木が水分を吸収して膨らむことで凹みが元通りになるというわけです。 ただし、大きな凹みには対応できないので、注意が必要です。 ーフローリングの剥がれのDIY補修 フローリングの剥がれの修復は少々面倒です。木材に使える接着剤とエポキシパテが必要になります。剥がれている部分に接着剤を流し込み、上からしっかり押さえつけます。欠けている部分にはパテで埋めていきます。パテが硬化したら、サンドペーパーなどで平らになるまで削り、その後フローリングの色に合わせた塗料を塗る、という手順になります。 DIY上級者でもミスをしてしまう可能性が高いので、剥がれは業者に任せるのが一番ですね。 このように簡単にできるものから、少々手間のかかるものまでいろいろありますが、フローリングをDIYで補修することはできるのです。 ■DIYでフローリングを補修する際の注意点 フローリングをDIYで補修できる、という話をしてきましたが、注意点があります。 まず、仮にどれだけキレイにDIYで修復できたとしても、賃貸の場合は部屋や家から退去する際に原状回復をしなければなりません。 その際に、経年劣化や自然に起こる損耗以外で付いたキズや凹みについては、借主が回復費用を負担する必要があります。DIYでの補修はあくまでも「一時的にキレイに直した」というレベルの扱いなので、キズや凹みが多いほど原状回復費用がかかり、敷金から引かれていくことになります。 また、紹介してきた通り、DIYでの修復はあくまで程度の軽いキズや凹みに対して行うものです。経年劣化で下地がボロボロになっているなど、修復の程度が重いものについては業者に任せるしかありません。賃貸であれば、この場合は大家さんや不動産屋に相談してもいいでしょう。 ■DIYと業者への依頼はどちらがおすすめ? では、フローリングを補修するにあたって、DIYで済ませてしまうのと、業者に入ってもらうのではどちらがいいのでしょうか。 まず基本的な認識として、フローリングの補修を本格的にやろうとするのであれば、ひとつひとつの工程を丁寧にしていく必要があり、それによって補修後の仕上がりも雲泥の差が出てきます。業者はプロですので、そのあたりはしっかりしていて、作業となれば完璧な仕上がりにしてもらえます。 一方、DIYの補修は上でも紹介したとおり、あくまで一時的な補修に過ぎません。根本的に直すというよりは目立たなくする、という傾向の強いものになります。ここが業者の補修との一番の差になります。 DIYでやるなら、業者に入ってもらうのに比べると圧倒的にコストは下がります。材料費だけあれば、あとは自分でコツコツやるだけです。その代わり、自分でやる手間もかかりますし、仕上がりも不安定になるデメリットがあります。 長い目で見ると、賃貸の場合でも原状回復は必須になるので、DIYでとりあえずの修理をするよりは業者に入ってもらってしっかり作業してもらい、その後フローリングを大事にするようにした方が結果的に手間もかからず、場合によっては安く済む可能性すらあります。 ■業者に依頼するべきケース フォローリングの補修を業者に依頼すべきケースはどのようなものがあるのか見ていきましょう。 業者にお願いする場合は2つの選択肢があります。ひとつは現状貼ってあるフローリングを修理するリペアと完全に貼り替えてしまうリフォームです。当然、リペアに比べてリフォームの方が工程も工賃もかかります。 まず湿気などで木材にカビが生えてしまっている場合や程度の悪いキズなどはリペアでフォローできます。下地が経年劣化で傷んでいる場合やフローリングの木材自体が痛み始めている場合などはリフォームが必要になるでしょう。 基本的には土台から直さないとダメなケースやDIYでカバーしきれないキズや凹み、シミなどについては業者にお願いするしかありません。 ■まとめ ここまでフローリングの補修についていろいろ見てきました。 フローリングの補修は確かにDIYでもできます。しかし、プラモデルを作るように簡単にはできません。DIYにチャレンジすること自体は誰でもできますが、誰もがきれいに仕上げることはできないのです。 また、DYIで補修できるからといって、あちこちについたキズをそれでごまかし続けると、フローリング自体の状態を悪化させて結果的に業者にお願いせざるを得ない状況に至る可能性も十分あります。 いわゆるリペアであれば、1日で済み2〜4万円程度できれいな仕上がりの補修をしてもらえます。リフォームの場合はケースバイケースなので一概に言えませんが、こちらは相応にかかるでしょう。また賃貸の場合はリフォームまでする必要があるか、というところもあります。 また、別の選択肢として、キズを誤魔化すのではなく、床材自体を回復させる「再生」という選択肢もあります。これは張替えの半分程度の費用で、無垢や突板などの素材自体を80%程度回復させられるものです。 いずれにせよ、DIYで直せるのはあくまでちょっとしたキズだけで、素人の手に負えないようなキズが付いてしまったら、業者に入ってもらってリペアすることを考えた方が後々いい結果になりそうです。