フローリングリフォームの相場

「フローリングリフォームはいくらかかる?施工内容ごとの費用相場を解説」

新築時にはピカピカの住宅も、長く使っていると様々な傷みが目立ってくるもの。フローリングも劣化が気になりやすい部分の1つなので、リフォームを検討する方も多いでしょう。

しかしここで気になるのが、どのくらいの費用がかかるのかですよね。そこでこの記事では、施工内容毎にフローリングリフォームの費用相場を詳しく解説します。後半では費用を抑える方法や、他の床材からフローリングへのリフォーム費用も紹介しますので、是非参考にしてみてください。

■フローリングリフォームを行うタイミング

まずは本当にリフォームが必要かどうかを知るため、フローリングリフォームを検討すべきタイミングから見ていきましょう。

-経年劣化

最も代表的なタイミングが、時間の経過によってフローリングが劣化してしまった時です。床材や利用環境によって幅はあるものの、フローリングの耐用年数はだいたい10~20年程度と言われています。フローリング自体が古くなり、だめになってしまっている場合には、リフォームを行う必要があるでしょう。

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-へこみやキズなどの傷みが酷い場合

使い始めてからそれほど時間が経っていないフローリングであっても、様々な原因でダーメジを負い、リフォームが必要になるケースはあります。

例えば、家具を移動させる際に引き摺って大きなキズを付けてしまったり、重いものを落として広範囲が大きく陥没してしまったりした場合などには、部分的にでもリフォームを行わなければならないでしょう。

また、ペットのおしっこによる腐食やアイロンによる焦げ、重度の日焼けなども、程度によってはリフォームが必要になる場合があります。

■フローリングリフォームの費用は施工内容によって変わる

それではフローリングリフォームの費用について見ていきましょう。まず注目すべきポイントが、施工内容です。フローリングリフォームには、大きく分けて「上張り」と「張替え」という2つの工法があり、費用が異なります。それぞれどの様なものなのか、詳しく見ていきましょう。

-上張り工法とその費用相場
上張りとはその名の通り、既存のフローリングを剥がさずに、上から新しくフローリングを張ってしまう工法です。既存の床材がそれほど傷んでいない場合に採用されることが一般的です。

床材の解体は大掛かりな工事になりますが、上張りであれば騒音の心配もなく、廃材もほとんど出ないので、別の部屋で生活をしながら、1日でリフォームをしてしまえる場合もあります。当然、手間がかからない分、工費も安くなります。

上張りによるフローリングリフォームの費用相場(6畳)は、下記の通りです。

合板フローリング:10~14万円程度
無垢フローリング:11~18万円程度

-張替えとは

上張りと違い、床材を全て剥がし、一から張り直しを行う工法です。手間はかかり、費用も高くなってしまいますが、上張りにはない2つのメリットがあります。

1つ目は、下地の状態を確認できるということ。経年劣化が激しい場合には、下地も劣化してしまっている場合もあります。張替えであれば、せっかくリフォームしたのにまたすぐ下地が原因の不具合が出てしまうということを避けられます。

2つ目に、住宅の他の部分と段差ができないとうことが挙げられます。上張りではどうしてもフローリングに高さが出てしまうので、場合によっては他の部屋との境目などに段差ができてしまうことがありますが、張替ならその心配はありません。

張替えによるフローリングリフォームの費用相場(6畳)は、下記の通りです。

合板フローリング:14~17万円程度
無垢フローリング:15~20万円程度

■コスト重視ならフローリング再生もおすすめ

上張り、張替えとは根本的に異なるものですが、コストを抑えたい方にはフローリング再生もおすすめです。フローリング再生とは、床材の表面のみを一度剥離し、地肌を整えた上で、埋める・木目を再現するなどの処置を施す工法です。

コストはだいたい張替えの半額程度で済み、新品の80%程度までフローリングを再生させることができるので、とにかく費用を抑えつつ床を綺麗にしたい方には、おすすめの選択肢です。

■まとめ

住宅の中でもフローリングは傷みが目に見えて分かる部分です。床材の耐用年数から考えても、リフォームが必要になる時はいつかやってくるでしょう。ご自宅のフローリングリフォームを行う必要があるくらい傷んでいたり、古くなっていたりする場合には、ぜひこの記事を参考に、適切なリフォームを行ってみてください。